アットプレス
NTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)とNTTドコモビジネスの香港法人であるNTT Com Asia Limited(以下 NTT Com Asia)は、金融機関向けにIOWN(R)※1 構想を支える APN※2技術を活用した新サービス「APN InterLink」の提供を2025年11月1日から香港にて開始します。アジアの主要金融センターである香港でのAPNの商用展開を通じて、アルゴリズム取引※3といった金融業界の次世代デジタルニーズへの対応をめざします。
今後、NTTドコモビジネスとNTT Com Asiaは主要金融センター間のシームレスな連携に向けて東京・香港を結ぶアジア域内海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express(ASE)」上でIOWN(R) APNの展開をめざします。

1.背景
昨今の金融市場においては、デジタル化の進展により取引の高速化・高度化が一層加速しています。特に超高頻度取引(HFT)をはじめとしたアルゴリズム取引は市場におけるプレゼンスを年々高めており、通信遅延がわずかミリ秒単位であっても取引機会の損失に直結する状況となっています。こうした中で、超低遅延ネットワークの整備は、金融機関にとって競争力強化の重要な鍵となっています。「APN InterLink」の提供により、金融機関はデジタル変革を一層加速させるとともに、AIを活用したイノベーションの創出など、新たな価値創造に取り組むための基盤を強化することが可能となります。
また金融業界をはじめとするミッションクリティカルな業務では、激甚災害への備えとして事業継続を支えるディザスタリカバリシステムの整備が不可欠です。災害時のリスク低減には拠点を地理的に分散させる必要がありますが、IOWN(R) APNを活用することで遠隔地間での効率的かつシームレスなデータ伝送が可能となり、大規模災害対策の信頼性と運用効率性が大幅に向上します。

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